2011/9/16 北アルプス登山2日目 常念~槍
山小屋の朝は早く、5:00に朝食。
朝食後、外に出てみると、日の出前の東の空がそれはそれは美しい色に染まっていました。
刻一刻と色合いが変わっていくのが何とも言えません。
そして日の出を迎え…
モルゲンロートの槍ヶ岳。
日の出とともに槍ヶ岳に向けて出発しました。
富士山もはっきりと見えました。
横通岳(2767m)の山頂の横を通過。
昨日熊の目撃情報があった東天井岳(ひがしてんしょうだけ、2814m)の南面です。常念小屋で購入した熊よけ鈴があるので大丈夫…なはず。
東天井岳から大天井岳(おてんしょうだけ)まではアップダウンがほとんどない緩やかな天空の散歩道です。今日の後半戦に備えてしっかりスタミナを温存して歩きます。
大天井岳(2921m)とその肩にある山小屋、大天荘(だいてんそう)。
小屋のそばから山頂に登る道があります。小屋の脇にザックをデポして登れば、山頂まで数分。常念乗越(のっこし)から見た時よりも槍ヶ岳がずいぶん大きく見えました。
大天井岳の南斜面を横切るように少し下るともうひとつの山小屋、大天井ヒュッテがあり、そこから牛首展望台への登り道がでています。
かなり手ごわい登りですが、展望台からの景色は格別。
高瀬ダムが見えました。左奥の高い山は立山と思われます。
大天井岳から西岳への喜作新道。前半は亜高山帯で、後半は高山帯(ハイマツ帯)になります。
前半部で見られた高山植物。シラネニンジン?(左上)、アザミ(の一種)(右上)、シラタマノキ(左下)、?(右下)。
ビックリ平付近から見る槍ヶ岳は。手前に遮るものがなく、とても立派に見えます。
ビックリ平付近の高山植物。オヤマリンドウ(左上)、チングルマの実(右上)ヤマハハコ(左下)。
赤岩岳(2768m)を経て西岳(2758m)へ。
槍ヶ岳の肩に槍ヶ岳山荘が見えてきました。この日の宿泊予定地です。
ヒュッテ西岳の少し北に西岳山頂への分岐があります。分岐点でザックをデポして、山頂へ。
西岳山頂からの槍ヶ岳と、それに負けないくらい高く積まれたケルン。
ヒュッテ西岳でハーゲンダッツのアイスを食べ、この先の難関に備えて補給しました。
きれいに咲いたトリカブトの花。
西岳から槍ヶ岳は少し険しい道になります。アップダウンを繰り返しながら、いったん標高2500m弱の水俣乗越まで下ります。
その後は上の写真のような登り基調の道。槍ヶ岳山頂まで700mの標高差があるうえに、ここもまたアップダウンを繰り返しながら登るので、地形図からの予想よりもハードでした。
こんな急な下りもありました(後ろを振り返って撮影)。
だんだん樹木が減り、殺伐とした風景になってきます。
ヒュッテ大槍に到着。槍ヶ岳はすぐ目の前です。
槍ヶ岳を眺めながら昼食をとりました。水と一緒に入れて煮込むだけで簡単にできるパスタです
槍沢上流のモレーン台地。槍沢を登ってくる人がたくさん見えました。
午後1時20分に槍の肩に到着。槍ヶ岳山荘で宿泊の手続き。
二段ベッドのような作りの部屋でした。
時間があるので、荷物を小屋に置いて、槍ヶ岳山頂まで往復することにしました。
断崖絶壁に見えますが、梯子や鎖でよく整備されているので意外と普通に登れます。
こうして見上げると、すごく険しい道ですね。
槍ヶ岳山頂(3180m)からは360°のパノラマ。絶景です。
30分後には山頂がガスで覆われてましたから、絶妙なタイミングでした。
槍ヶ岳山頂のすぐそばにある小槍。登っている人がいますね
槍ヶ岳山荘の夕食。
翌日の天気は雨の予報。穂高への縦走はできるんでしょうか?
歩行距離 約17.5km
所要時間 8:59
歩行ルート
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コメント
常念岳山小屋からの朝焼けみてみたいので、それを目標に頑張りたいです。まだまだ経験不足ですが。
投稿: ガジュ | 2011.10.07 02:41
ガジュさんへ
槍・穂高に比べると知名度は低いですが、素晴らしい山でしたよ。ぜひ頑張ってください。
安曇野市のほうから登ればもう少し楽だと思います。
投稿: ホーリー | 2011.10.07 08:01
9.16の午後に小槍に取り付いていた者です。
(http://www.pacific-en.co.jp/x2.html)
差し支えなけれな、小槍の写真2点、コピーさせていただきたい。(人物と対比してスケール感のわかる写真がほかにない。)
投稿: K | 2011.10.11 19:59
Kさんへ
小槍登頂の日記、拝見しました。大槍の山頂で脚がすくんでしまう私には、小槍は夢のまた夢です。
写真はどうぞご自由に使用してください。
ご覧になっているのがブログのメインサイト(http://s-holy.cocolog-nifty.com/)であれば、800×600のサイズで保存できると思います。
投稿: ホーリー | 2011.10.11 21:36
ありがとうございました(800 x 600で・・)。
小槍の写真は多いのですが、人物の写った写真がなく、そのスケール感が理解してもらえません。写真で見ると、せいぜい数メートルの岩峰に見えますが、実際には50メートルほどあります。(登るのは容易です。)
写真は大事にいたします。
投稿: K | 2011.10.11 22:25
確かに他の写真だとスケールの大きさが伝わりにくいですね。
オリジナルサイズの写真を数日間アップしますので、どうぞ。
↓↓
https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-l4da7nluavftzssw7odpxateym-1001&uniqid=0ed2fbc5-c8bc-48fc-91b7-ff518b4cbc44
投稿: ホーリー | 2011.10.11 23:31
ありがとうございます。両サイズともダウロードさせていただきました。
下記、800 x 600版を使ったページです(「複写元」としてこのページへのリンクも)。差し支えなければ公開したいと思います。
http://www.pacific-en.co.jp/x2-body-note5.html
投稿: K | 2011.10.12 16:36